濃厚接触
先日、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者に認定されてしまいました。
濃厚接触者に認定される条件は、マスクなしで15分以上近距離にいること、とかそんな感じです。
感染者は職場の同僚。
その同僚とはランチを毎日一緒に取る仲で、発症した日のランチも一緒でしたし、なんならここ数週間は週末も含めて毎日一緒に食事をしていました。
同僚は火曜日に発熱、風邪症状が出て、熱は翌日にはほぼ治まったものの、しばらく在宅勤務、その後の日曜日の夜に味覚・嗅覚を失い、月曜日に病院に行ったところ、PCR検査を受け、検査結果を待たずして強制的に入院しました。
水曜日の朝に、PCR検査結果が陽性だと分かりました。
同じ日、僕にも会社常駐の看護士から、僕は十中八九濃厚接触者になるから、在宅勤務をしてくれ、との連絡が入り、在宅勤務を開始しました。
濃厚接触の疑いがある社員は全員在宅勤務でPCR検査を受けることになりました。
看護士が City Health という役所の健康管理機関に連絡したところ、濃厚接触者は僕一人だけということで、City Health が家まで PCR検査をしに来るので、家にいなさいと言われました。
ほどなくして City Health の男性が二人、家まで訪ねてきました。
同僚との最終接触日や、僕の症状の有無などを聞かれ、PCR検査担当の人が到着するまでの間、色々雑談をしていました。
彼らは新型コロナ感染経験者でした。
このような仕事をしていると、感染予防していても、感染は避けられないらしく、昨年の12月に感染したそうです。
熱は 40℃まで上がり、味覚・嗅覚が無くなりましたが、幸い二人とも回復したそうです。
不思議に思ったのが、セブ市では基本的に外出するときは、マスクだけではなく、フェイスシールドも必要だとされているのですが、彼らはフェイスシールドはしていませんでした。
なぜしていないのかを尋ねると、一度新型コロナにかかって回復しているからね!と自信満々に答えていました。
それを聞いて、僕はアハハと笑いましたが、内心はアホだなあと思いました。
新型コロナなどの感染症は、一度感染して回復しても、また感染することはないのではなく、感染しても発症する可能性が低くなるだけ。
そして、感染する可能性がある以上、自分が持つウイルスを飛沫などでばらまいてしまう可能性はあると思うのです。
マスクやフェイスシールドは、そのように周りにウイルスをばらまくのを防ぐことが主目的であるはずなのに、それを理解できていない City Health のレベルが低いというか、教育がなっていないな、と思いました。
彼らは日給1000円程度のようです。このような体を張った仕事をしているにも関わらず、この待遇は悪すぎると愚痴をこぼしていました。
City Health の職員のために募金をしているということなので、少ないですが 300ペソ寄付しました。
同僚と毎日ご飯を食べていた割に、僕に症状がまったく無いので、彼らは僕の免疫力に驚いていました。
僕は、単に運良く感染を免れたか、もしくは以前に既に感染したことがあって、その免疫で発症しなかったかのどちらかだと思います。
幼少から病弱で、小学生のときには毎年のように溶連菌感染症でダウンし、社会人になっても数年に一度はインフルエンザにかかり、30歳くらいのときには単核球症で入院する、といった過去を考えると、とても僕の免疫力が強いとは思えません。
そうこうしていると PCR検査担当の女性が二人到着し、検査をしました。
人生で受けた鼻の穴に長い綿棒を突っ込む検査の中で、一番強くかつ長時間グリグリされて、ほぼ限界でした。
もし陽性だった翌日に連絡が来る。
そうでない場合は、2〜3日で連絡が来ると言われて既に 3日経ったので、おそらく陰性だったのだろうと思います。
さて、陽性で入院している同僚はというと、味覚・嗅覚は戻ったし症状が落ち着いているので退院してくださいと言われているのですが、同僚の住んでいるコンドミニアムが新型コロナウイルス患者を建物に入れないことになっているらしく、家に帰ることができないことが分かりました。
仕方がないので患者を受け入れているホテルを探したらしいのですが、ホテルはすでに患者で満室。
ということで、まだ入院を余儀なくされています。
最近セブでも感染力の高い変異株が検出されているということもあり、感染者の数が急増しているようです。
マスクとフェイスシールドさえしていたら、以前と同じような生活ができるようになってきていただけに、これからまた生活に制限が出てくると考えるとげんなりします。
(追記)
僕の PCR 検査結果は陰性でした。
ますます同僚がどこからウイルスをもらったのか、謎は深まります。